2022年4月12日火曜日

船を漕いで

 映画館でハリーポッターシリーズの新作を観た。ファンタスティックビースト、このシリーズは好き。ボリューム1での記憶を失わせる魔法をかけるとこなんかとてもロマンチックで泣けてしまう。今回の中にもとてもロマンチックなシーンがあった。最後、ダンブルドアだけは結婚パーティーが行われているお店には入らず微笑んでその場を立ち去る、そういう美学を久しぶりに見た気がした。少し楽しいけどやっぱり寂しい方に属している人たちというのがいる、彼らは何を教えてくれているのだろう。

主人公のあり方も好きでどこまでも謙虚で、そういうヒーローを見たかったのだと思った。しかし何度もこう思うのだけどたくさん映画に感動して泣いたってなんて現実をなすことの難しさよ、いかに自分が逃げてきたかを痛感する。この涙って一体なんだよ、と思う。

そんな風に映画を観てどこか何かを記憶を辿って思い出したり、もっと広い世界やアイディアがあるんじゃないかって思えたり出来る。たくさんの魔法のアイディアが描かれていたのも子供のように嬉しかった。


子どもの頃は知らない世界が広がっていて、たとえば夜ベットで寝る時、寝ている時の世界があることをほとんど知らない。話したことのない人もたくさん世界にいる。大人の世界だってそうじゃなかったから息苦しくなってしまう、そうも思った。完結された周りの友達との世界。空想の知らない世界はまだあるんじゃないかと思い船を漕ぎ出すような気持ちや期待。

きっとあるから大丈夫だ。

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