2019年2月12日火曜日

ステージでの渇き

踊っている時の幸福は踊っている最中にしか出会い続けることが出来ない、と帰りのトレインの中で思う。
もう少し出来ることがあったんじゃないだろうか、一瞬出会いそうな瞬間がステージの上、あったような気がする。出会えたような気がする、恋のように、恋がその人を変えてしまうようにこんな音が自分から出るんだということを知らせるかのような瞬間が。
逃してしまったかもしれない。

もう少し出来ることがあったかもしれないな。

なぜ泣いてしまうんだろか、溜まっている涙の分なんじゃないだろうか。何か頑張っていたら水が身体に溜まっていくのかもしれない。
観客の涙があるとすればやっぱりそれは彼や彼女のもので、ふとした時に、あるいは音楽や状況なのかが蓋をあけるようにしてどっと流れ出す。
肩にすっと手を置きたくなる。そういう時間とかだって生きあっているのかもしれない、

いずれにせよ、言葉の方が後から来るってことあるわけだけど。