こないだすごく驚くことがあった。アキさんの開くシンポジウムで、早稲田大学に行きそのシンポジウムで初めて会った人と見たビデオについて話す機会があって、その時に同じ組みになった人に挨拶をすると、僕のことを知っていると言う。
以前、ブリュッセルに行かれたことはありますか?と。行ったけどほんの数日だったから人違いじゃないかと思って話を聞くとまさにそれは僕だった。
今から7年くらい前、大学三年の春休みに当時の相棒と一ヶ月かけてヨーロッパを回っていた。その時のチームワークはズタボロで、アムステルダムからブリュッセルに向かう途中にはぐれてしまった。それでブリュッセルでそれぞれ別行動をしていて何とかまた合流した、もののそんなにブリュッセルは今まで回った場所に比べて刺激は見つけられなかった。しかし、その離れて着いたその日にその相棒が入ったカフェが素敵でそこにいる子も素敵だったと教えてくれた、でもその子は店のおばさんといちゃついていたから残念ながらレズであろう、ことも含めて。それで次の日、僕も一緒にそのカフェに行った。カフェの雰囲気も良く、その子は今日もいた。確かに彼女は素敵で、こんなどっかのアジアの若いやつら2人にも愛想よく、なんか肘なんかついたりした仕草が確か素敵だった気がする、、そしてその時に確かに僕は彼女に、自分はアーティストなんだぜ、と何か紙を渡した。そうやって旅の最中は自分をプレゼンしていた。
それでそのシンポジウムで会った彼がブリュッセルでその女の子の部屋をたまたまb and bで借りたらしく、その際に日本人のアーティストを知っていると渡されたのが僕が描いたものだったのだ、確か名前も表記していた。
それでその彼は僕の最近の活躍も知っていて、それで繋がったんだ。
僕は本当にびっくりした。 そんなものどこかにやってしまう可能性だってあるのに。
時を越えて繋がった感じがした。その時の自分だって、未来のことは知らなかったわけだから、その無謀な自分に時をえて人を介して出会ったような感じがした。もしかしたらそのようにして、素敵な人の中継を挟み、過去と繋がるということがあるかもしれない。
それはささやかなことかもしれないけど、でもなんかポールオースターの小説みたいで
ぐらついてしまう。
まだ若かった頃に飛び出した外国で、助けてくれた色んな人たち、に今感謝したい気持ちだ。そんな弱そうな人に、へい、元気出せよ、とビールをくれたりしてくれて。
覚えていてくれて。
まだがんばれるぞ。
0 件のコメント:
コメントを投稿