京都にさよならをして、東京に帰って来た。
いつの間にか風邪は治っていた。
京都から東京に帰って来た日、というのは明日になるともう違う日になっていくので、この感じは今日だけの、特別のものだ。
故郷に帰ってくる、は大げさだけれどそういう今思考で、海外から帰って来た時のまたイメージを被せて考えて始めたんだけど、帰郷の映画といえばニューシネマパラダイスで、どうもあのことを思い浮かべてしまうと、自分の人生のあれに比べての切実さのなさに、うわぁという重力を喰らって、それが布団の中でのことだからなんとなくそれで眠りにつくんだけど。
でも今書きたいなぁって気分があってさ。
自分を分断したり、人生を扱いたくて、書いたり考えたり思ったりしようとして。こうして。
京都の街。
は学生の頃にたぶん恋をするようにして通うようになっていたんだ、だよね。
もう30歳になってしまう。
早いもんで。学生の頃はまだb-boyで関西にもたくさん遠征して、そのことがそのままその時期の僕を形成する大事なパーツにもなっているわけで。
なぜ、あの時踏み出せなかったのか。
とかを今考えてもしょうがない、のを何度も繰り返してスライドして、そんな風にしてはなるつもりのなかった30歳にもうすぐ至ろうとしているんだ。
自分の事なのに、知らなかったよ。
知らなかったことを終わりにしたい、とか言うんだけど、やっぱりいつの間にかスライドしてて。いやいつの間にか、じゃないんだよね、たぶんそれらしき手応えを前にしてこれじゃあ出来ないって感じて、それで、やらない、、なんだよ。ね。
京都にどれくらい手を振ったのか、わからない。
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