2025年6月26日木曜日

寝蚊

 眠れないのは顔の緊張も関係していると、顔の緊張を緩めようとふにゃふにゃした顔をイメージする、目を閉じながら。たまに半目を開くと向こうの部屋の窓から差し込む夜の街灯の明かりが少し眩しいと思う。

うとうとしているといつの間にか宮沢賢治の書いた小説の世界の中に入っていた。ここはどこだろう?やたらと静かで、黒い色の街だ。さらに街の建物のいくつかは窓とか扉さえついていない、すーっと立っているだけのなんのために作られた建物かわからない。そう言えぼくが描いた絵の中にも建物を存在させたものの使われ方までは想定していない書かれた建物たちがたくさん登場する。逆に言うと何か建物に見えるだけでただそこに平べったい棒のように存在している何かなのかもしれない。絵には実はそういうところがあるはずなのに、そういうことを面白がられるずに描ける人はどんどん描き進める。

最悪なことにここで蚊が登場する。まだ刺されてないから夜刺されたらこの夏最初の蚊だなぁ、蚊は本当に嫌だ。特に寝る前のは。隣の家の夜中の騒音くらいやだな。

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