2026年3月4日水曜日

闇の川の水面の向こう

 映画館に行くと楽しみにしていた観客ですでに良い席一列が埋まっていて、その後ろの列を選んだ。隣には全く誰もいなくて、ポップコーンと飲み物で楽しんだ。みんながこの映画を期待しているのがわかった。

あまり前情報なく観に行ったけど素晴らしい映画だった。2026年の映画として記憶されるような、少し斜めな感想を言えばカンヌでグランプリをとる映画の作りをしていたと思う。それは天邪鬼な感想で、でもとにかく"今日的"だと思う、それはつまり家族や鬱などに取り組んだ映画だったと思う。ハリウッドスターとローカルのスターのバランスも素晴らしいと思った、そのキャスティングも今日的と思ったが、それはあくまで極東の国の感想であるかもしれない。


映画を見ていくことで本来の自分を取り戻そうとしている。どんな風であったか、どんな風であろうとしかたか、を少しずつ。、、、そんなこと言ってる年齢じゃないと言われるかもしれない、家族を持っていたらそんな時間はないだろう。でも、今あることであることをやるしかないのだ、それぞれの精一杯の今を生きるしかない。

少しだけ映画の感覚を思い出してまた懐かしくて新鮮な自分になっていたと思う。玉川を見つめてあの暗闇に光る水面の向こうをずっと行くと20年前の多摩川へ遡れるんだ、ということを思った。

雨が降っていて、いつもこういう日は雨の中だ。

もう一回、大事なものを探しに行かなければ。