真夜中がいつもより明るくて、それは雪の降ったせいかもしれない。
真夜中がいつもより明るくて、それは雪の降ったせいかもしれない。
こんな夜は、こんな夜は、うまくいかなかったテスト用紙を丸めてどこかへ投げるのです。
外の窓に向かって。
あるいは外の窓に向かって。
やがて、それはどこか遠くの方まで行ったかと思うと、やはり次の日家の前で見つけるのです。
雪の日はこんな風にほら日本語で朗読をしたくなるような、そんな気分で、そんな気分だ。
外れてもいい、外れてもいいから、このボールを投げるんです、どんな審判にさえもストライクをとってもらえなくとも、あの子がこの試合を見ていなかったとしても、それでも投げることこそが大事な時だってあるのかもしれない。
そんな真夜中に、僕は渾身の思いで、いや、適当な思いでボールを投げるかのようでした。
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