2022年2月10日木曜日

旅のこと

 例によって寝れないが今日に限ってはそんなに焦りがない。自宅療養中だからだ。寝れないで困ったが手元のライトを取り出して本でも読んでみることに。

そういえばこんなことを思う。学生の頃だったらこのブログさえもっと架空のものを簡単に引き寄せて日常と繋いで書いたり、過激なことを書いたり、とにかくどこか今接続しているところから遠くにいくための制作をしようと奮闘していた。最近の自分の反省は手元の制作ありきではなくなっていたようだ。自分の手元で動かしていることから頭が働き出し、自分の言葉が生まれ、それがさらに制作を稼働していく。それが制作のプロセスで強さや濃さを生み出していた気がする。

なんとなく今日はそういうことに気づく日だった。

本の続きを読もう。

そして外の空気が吸いたくて窓の外を眺めたくてもSNSで話されることはどこかやはり窓ではないんだ。遠くを見ようとするには自分の身体や欲求をここではまず聞いて動いた方がいい。

旅に行きたくなってきた。

僕はもう30も半ばになってしまった。とてもバックパッカーみたいな年齢ではないように世間では思われそうだが本当はそんなことはなくて、いくつになっても旅はした方がきっといいだろう。そして自分の言葉を手に入れて帰ってくる。旅先で聞く人の話はすっと入ってくるかもしれない。

そしてジャーナリストというのはいくつになっても旅をすることでしか書けないことがあるだろう。世界の神秘は段々と失われていくのだろうか。それでも困っている人はあとを尽きないのだから、それが旅に出る理由でもないし、そんなことは背負えはしないのだけど。想像力を働かせることはずっと出来るだろうということで旅は歓迎されるだろう。

明日も自宅療養という真逆でありどこか似ている旅に行こうと思う。今年か来年こそは旅に出たい。

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