いい映画とは、人生の中でなんでもやっぱり出来るって思わせてくれるやつなんじゃないかとこないだ観たライオンは今夜死ぬ、の最中に思っていたんだよね。
人生は一回しかない。 最近読んでいる保坂和志の未明の闘争の中で出て来るのは、何回生きても同じ人生を同じ瞬間を同じ場所で生きるを繰り返すみたいなカツーンとくるところがあったけど、果たしてそれは本当かどうかしらないけどじゃあなるべくその何回も生きる部分をなんとかしたいとか思うよりも早い感覚がそこにあっただけだ。
そんなことより早い感覚がそこにあるんだよね、いつも。ってこの感じがちょっと保坂さんっぽいけどw
ニブロールを観に行った。コーヒーっていう17年前のやつ。
とても今じゃないと思った、だから昔のことを思い出しながら見るという稀な時間だった。目の前の役者やダンサーの身体によって再現されてるのに当時そこに立っていたであろう人たちを、そしてその人たちが生きていた社会や世界のことを僕は考えていたんだよね。
そこで初めてその人たちのことを想う事が出来たとしたら、なんか不思議で。
じゃあ目の前に立っている人たちのことはたぶん想ったりなんかしないのかもしんない。
ただ彼らは、目の前に立って代表するんだと思う。
やっぱり目の前で人が話すことの延長を求めるんだよ、目の前で話してる人については想ったりなんかしない、考えはするけど、ってカフェとかで目の前の人に対して接するのとやっぱ同じかもしんない。
だから今目の前に映ってないから、想う事ができるんじゃないか。
そんな風に、想うってことについては考えた。
だから今日、会場に来てたあの人やこの人たちのことを日記に書いたりして、やはり何十年か後に想うのかもしんない。
だから、それだから今をもっと生きたいと思えるのかもしんない。
あと15.20年後に想えるかもしんない今を。
未来は現在に繋がってる、過去になることがあるから。
映画を観て人生をもっと近くに引き寄せたいという気持ちになったり好きだけど、自分の人生をもっとなんとかしたい。
100回生きるかもしれない可能性もあるし。
そんな風にして、たくさんが重なって今が起きているのか、
わからないんだけどさ、わからなくても思ったり、考えようとしたりさえすでに同時に起きているし踊ろうと走ろうとしようとすれば少し動くからまたさらに重なる瞬間ばかりを生きている。
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