2018年6月26日火曜日

本屋さん

プロフェッショナルの録画を観た。書店員岩田さん。先日、他のTVでも冤罪を積極的に扱い無罪をなんとか勝ち取っていった弁護士のドキュメントもやっていて、僕は書店員でも弁護士でもないけど、そうして近くそれを感じることが出来て、TVの起こしたこれは仕事でもあることを思うと使い方次第だ、と今はなっている。

書店員、岩田さんは1万円選書というキャンペーンをやっていて、1万円で応募したその人に会う本を選んでもらうキャンペーンだそう。それで3000人も待ち客が出るそうです。
すごい仕事だと思った。乃木坂46かなにかの女の子が出てきて、その子も岩田さんに選書をしてもらった。その選書にあたって応募者は岩田さんからのアンケート、カルテに答える必要がありそれもヒントにし岩田さんが選書するが、そのカルテ自体が解答者にとって少し自分と向き合う時間になったりして、そしたらその女の子が書いてる途中に泣き出してしまった。なんというかそれがわかって僕も泣いてしまった。この番組を見ながら何回か泣いてしまった。普段見えない何かが可視化されるようでした。何かというより、それは人の悲しさとか苦しさみたいなことかもしんない。普段、僕は知らない人たちに対して提案ばかり考えてしまいがちだ。
自分の話にズレたけど、その女の子は人前に立って話すことが仕事上増えたけどうまく話せないし自分が前よりつまらない人になっていったように思う、なんてことを言ってたけど、きっとそうじゃないと思う。人前に立って話すことは難しいし、間違って思ってもないことをたくさん喋って取り返しがつかないくらい自分に嘘を重ねることだってありうるし、彼女が話せないことはもしかしたら彼女自身を守るすべかもしれないなんてことを思いながら見ていた、、そしたら岩田さんがいい本を紹介してくれてそれを彼女は読んで少し解放に向かっているそう。

いつも僕は電車の中で自己啓発本なんかを読んだり退屈そうな本を読んでいる人達に対して皮肉みたいなジョークを浴びせてしまう。岩田さんに本を選書してください、と訪ねにくる人は普段自分の読書を面白がっていないことの方がむしろ多いんじゃないだろうかと考えるとそんなにも多くの人が読む本にさえ出会う事が難しいという状況があって、その事実を考えると少し打ちのめされる。

帰り道にいい言葉を思いついた。
かなしいけど、かなしさに追いつかれちゃいけない。
かなしさにつかまらずにその存在を感じながらも出来ればつかまらずにずっと走れたらいいかもしれない。少し走ってる最中に出てくる我慢の涙もあるかもしれないくらいのレベルで、と思った。

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