2023年2月9日木曜日

白 空

 再び空虚さ、空白を見つけるようになってくる。何もない。 何もないから作ろうとする、作ることを始めると何か形が生まれて面白くなってくる。それでやっと始まっていく、空白との関係。でもまた空白や空虚だけが訪れて、少し待ってるとまたやろうと始める。そういう動機を少し思い出す感覚がある。あまりにもなにもないから。これはきっと考え方や環境の問題で、ある人にはあるんだろう。そしてある人にとってはまた別の問題があってそれとどう関わるかが、生きていることの中での何かになっていたりするんだろう。

エターナルサンシャインを観る中でいいなと思ったのは俳優の人に十分に描写的に演技するそれで画面を作っていくほどの時間が与えられずに会話になったり別のカットになったりすること。もちろんそれは多くの映画の中で採用され要求される映画の仕事としてあるも思うのだけど、僕はあんまり好きじゃない、もどかしくなってしまう。これはフィルムで撮ったのか、ビデオで撮ったのか、ビデオのノリで編集される街が溶けていくシーンだとかの中で小さい頃の自分にも戻る。この描き方がカメラや編集、効果の扱いの面白さ楽しさというのを伝える役割も担っている。物語のシーンとしては悲しいのに、このビデオ愛が、やはりそういうシーンをビデオは撮ってくれるし僕らはそれを観て共感したりしまえるということに泣いてしまう。楽しいのは大事よ、きっと



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