今でも鮮明に思い出せる。
エレベーターホール前の椅子に僕ら男子が並んでいて、何か面白いことがないかと、集まって。
話をしている、朝一時間目の始まる前の時間。
何か楽しくてしょうがない走っている青春はないか、起きないか、と悶々としていた高校一二年の夏だった。
一年生の頃一緒に座ったことがあった1人は学校を去った。
いつ考えてもそれは信じられないことだった。
なぜ、彼が僕らから奪われなければならなかったのか、まったく納得が出来なかった。
それでも、また悶々とした夏がやってくるのだった。
そして、高校三年生の時にやっとその時間を打破出来たのだった。
生活は急速にドラマチックに走り出した。
もしあのまんま悶々としていたらどうなっていたかな。
でも、あの景色は今でもそれも青春の一つとして頭に焼き付いている。
あの時、僕たちも悪くなかった、いい味出してたんじゃないかな。
それぐらいに愛しい記憶だ。
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