2015年8月13日木曜日

ロランス

クサヴィエドランの私はロランスを観た。 最後の方までこれはマイノリティーの直面する可能性のある厳しい現実の話かと思って見ていたんだ。 そしたら。 これはまぎれもないすごい恋についての話だったんだね。 その瞬間にさらにぐっと物語に打たれる感じがあった。 ”生きる”こと。 がすごいことだってこと、で。 誰かと出会ってしまったら、ほんとうにお互いをぶつけ合える、ことが出来る人間、の可能性を持って、 ぼくたちは生きてしまっている。 それは過去になってしまう、きっと。 過去を持ってしまうことは、でも、絶対に美しくて愛おしいことじゃないか。 誰と共有することがなくても。それを持って生きている、ということは。

0 件のコメント: